Raspberry Pi 3で無線LANが繋がらない時に確認して欲しいこと
2016-04-24
Raspberry Pi 3に内蔵されている無線LANアダプタが無線ネットワークに繋がらなくて「初期不良じゃないか?」と思いながら1日じゅう四苦八苦したんですが「は?」というぐらい基本的な所で解決したので他に悩んでいる人へのヒントになればと思って書きます。
無線LANネットワークのANY接続を許可しとこう
Raspberry Pi 3 初心者は何はともあれ無線LAN環境に特殊な設定をしないほうがいいです。
このスクリーンショットはRaspbian再インストール時のものですが、ここの「Wifi networks (w)」をクリックして「Wifi network selection」に出てこないのであれば、ルーター側で出るようにしておけということです。
下手にSSIDを隠して第3者から見えないようにしてしまうことでRaspberry Pi 3の無線LANアダプタからも表示されないようになってしまうので、「iwlist wlan0 scan」コマンドを打っても自分のWiFiルーターのSSIDは出てきませんし「/etc/network/interface」まわりを弄って「ifup wlan0」とかやってもうまくいきません。
ステルスだから「/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf」で「scan_ssid=1」にすればいけるだろう、とかやってもうまくいきません。
まず、自分の無線LANルーターを疑うこと。素直な設定にしておくことです。
私の場合はBuffalo製の「WXR-1900DHP」というルーターを使っているんですが、設定画面の「無線」メニューで2.4GHz(802.11n/g/b)のところの「ANY接続」を許可したらすんなりSSIDがRaspsberry Pi 3上に表示されるようになり、何の設定も弄らずにパスワード入力だけで繋げることができました。
5.0GHzの無線LANは認識されず
ちなみに5.0GHz(802.11ac/n/a)のほうを普段使いしてるんですが、こっちのANY接続を許可してもRaspbian側には表示されませんでした。
この辺りの情報をみなさんと共有したいと思います。
初心者がこの辺りで引っかかってしまうと「Raspberry Piおもんない!やーめた!」となってしまうので、それではあまりにもったいないです。
繋がったら固定IPにしておく
とりあえずこれで無線LANルーターからIPが取得できたら「/etc/dhcpcd.conf」を編集して固定IPとゲートウェイの設定をしておきましょう。
pi@raspberrypi:~ $ sudo nano /etc/dhcpcd.conf
項目 | プロパティ | 設定例※ |
---|---|---|
固定IP | ip_address | 192.168.11.30 |
ゲートウェイ | routers | 192.168.11.1 |
DNSサーバ | domain_name_servers | 192.168.11.1 |
※設定例はあくまで私のWiFi環境での値なので、あなたの環境に合わせて変更してくださいね。
- SSID (ルーターのSSID)
- static routers=
- static domain_name_servers=
+ #SSID (ルーターのSSID)
+ static ip_address=192.168.11.30
+ static routers=192.168.11.1
+ static domain_name_servers=192.168.11.1
static domain_search=
保存したらdhcpcdサービスをリロードして完了です。
pi@raspberrypi:~ $ sudo service dhcpcd reload
2016-04-24