WEB制作者が意識すべきビジネスを成功させる7つのポイント
2010-01-19
Webデザイン分野でトップクラスの会社の社長さんとビジネスについてお話を伺う機会が得られたので、忘れないうちにメモしておきたいと思います。
1.作るものはお金を稼ぐものでなくてはいけない
これは「常にそういう意識を持っていろ」ということなのですが、お金を稼げるということは客観的に価値が認められるということです。
よくあるのが「面白いものを作った」という自慢や「みんなが喜んでくれた」というボランティア精神による自己満足です。
自己満足では飯が食えません。 楽しくやっていてもいずれ精神的に破綻をきたします。
マズローの欲求段階説にもあるように、まずは生活や安全を維持するステージをクリアしないと、最上級の欲求である自己実現など達成できるものではありません。
一時的に出来ていたとしても、それはドーピングみたいなもので、お金がどんどん減っていき、到底長続きさせることはできないのです。
会社経営者や自営の方であれば納得するポイントではないでしょうか。
社内で制作に関わっている方もこういう意識を持たれると、社長も安心されるのではないかと思います。
え?「コードが美しくないと?」ですって? 馬鹿やろー!ってなもんです。
2.優柔不断であれ
あれっ?という感じですが、これはWEB業界という進化のスピードが激速な市場ならではではないでしょうか。
一般的によく言われるのは「こだわりを持て」「ここぞと思った道を突き進め」というような言葉ですが、WEB業界でそれをやると業界の方向が変わったときに修正しづらいのです。
1年前に当たり前だったハードウェアやソフトウェア、ライブラリ、フレームワーク、ツールが、今は全然別のものになっているということも珍しくありません。
同様に、制作物を投入する市場が、調査時と1年後では異なっていることも珍しくありません。
私たちはToDoを洗い出すために、GTDでいう「週次レビュー」を毎週金曜日に行っていますが、毎週必ず優先事項が変わる作業が割り込んできます。
ユーザーの反応もそうですし、その週に組み込んだほうが成功の確率が高まるようなものは容赦なく割り込ませるようにしています。
ただ、こだわりを捨てて冷静に別の道を探るのは、制作者のプライドの問題もあってなかなか難しいものです。
そこをクールに選別できる人が成功に近づくことができるのでしょう。
3.短いトライ・アンド・エラーを繰り返せ
作ったものが正しかったか、間違っていたのかは結局完成させて投入してみないと分かりません。
だったら、細かく時間のかかるユーザビリティ・テストなどやめて、さっさと市場に投入してみましょう。
成功のデータ・失敗のデータはそこから学び取るのです。
4.「この数時間を頑張れば成功する!」という感覚をつかめ
これは非常に印象的なポイントだったのですが、普通、そのビジネスが成功するかどうかということは、じんわり掴めてくるものかと思っていました。
そうではなく「今日この日の夜、徹夜をすれば必ず成功する※」という感覚があるのだそうです。
※徹夜を推奨するものではありませんので悪しからず。
「神は細部に宿る」という言葉がありますが、その数時間の仕事量の差が、成功する人と失敗する人の分水嶺になるのでしょう。
「もうこれくらいで止めようかな」と思った時点がその時であるということです。
5.「これは1番」という尖った特徴を持たせろ
突然ですがクイズです。
みなさんは日本で2番目に高い山をご存知でしょうか?
え?
知らない?
では世界で2番目に足の速い動物は何でしょう?
やっぱり知らない?
どちらも1番はご存知ですよね。
1番はTVでよく取り上げられます。
本でよく紹介されます。
1番というステータスは社会的にもそれだけ特別に記憶されるものなのです。
また、プレスリリースを行った際にベンチャーキャピタル(VC)が目をつけるのが、他よりも抜きん出ている特徴です。
内容でも、技術でも、1番のものがあれば良いのです。(もちろん、ニーズがないといけませんよ)
もちろん、VCを受け入れるかどうかは自由ですが、客観的に自分の作ったもののどこに価値が認められるかという良い指標になるそうです。
6.競合を伺うよりもブランドイメージ構築に邁進しろ
競合が雨後のタケノコのようにウヨウヨ湧いてくるこの業界では、周りを伺って棲み分けるような時間の余裕はありません。
自分と同じ赤い色をもったやつが現れたら、自分はもっと強力な赤になる。
目的に向かってスピードを緩めずに突っ走るのです。
それはビジネスモデルであったり、デザイン力であったり、プログラミング力であったりするかもしれませんが、目標を定めたら最速でそこに到達するようにする。
たどり着いたらまた次の目標に最速でたどり着く。
こういったことを繰り返すことでブランドイメージが作られていくのです。
言葉にするとかっこいいのですが、実行は大変だと思います。笑
7.ジムに通って体力をつけろ
これは言われたことではないのですが、見てて思ったので書いてみます。
この社長さんもそうだったのですが、ビジネスに貪欲な人は例外なく体力があります。
生命力といいますか、疲れを見せないですね。
この人だったらほんとに成功しそうだ、という雰囲気を持っているし、そう思わせるようなポジティブな発言をされます。
社長さんは48歳でしたが、脇腹の筋肉がコンクリートのようで、歩くスピードも追いつけないほど速い。笑
「若手社員のだれよりも強いんじゃないですか?」と質問したら「だろうね」とおっしゃってました。
あと出会いも多くなるとおっしゃってましたよ。
一人でやるランニングや機械的なトレーニングよりも、スタジオでみんなでやるようなエクササイズがおすすめとも言われていました。
というわけで、私もさっそくエクササイズにチャレンジしようと思います。笑
2010-01-19