Googleが無料コンテンツを作り続ける目的
2010-06-24
Googleは検索エンジンをはじめ、Google MapやGoogleカレンダーなど、便利なものをどんどん無料で提供してくれるありがたい存在ですが、その裏にある本当の目的はご存知でしょうか?
最近、Googleのメインの収入源である広告(アドワーズ、アドセンス)について研究する機会があったので、ちょっと書いてみます。
アドセンスとJavaScriptの関係
アドセンスのコードを自分のサイトに貼ってお小遣いを稼いでいらっしゃる人は多いと思いますが、実はアドセンスはブラウザのJavaScriptが有効になっていないと表示されません。
これを極端に結論づけると「GoogleはJavaScriptがないと死ぬ」ということです。
なぜアドセンスでJavaScriptを採用したのか?
それは「クリックした人の詳しい情報が得られるから」です。
JavaScriptをオンにしていると画面の解像度やマウスの座標、本当にクリックしたのかどうかなど、実に信じられないほど多くの情報が得られます。
Googleはこれらの情報を使って、不正がなされていないかを厳しくチェックしているのです。 不正クリックについては過去の記事を参照ください。
というわけで、Googleとしてはなるべく多くのブラウザでJavaScriptをオンにしておいてほしいわけなのです。 オフにされると不正が検知できなくなるんです。
無料コンテンツとJavaScriptの関係
とはいえ、JavaScriptをオンにするかどうかは実はユーザー次第。 オフにしようと思えばすぐにできちゃいます。 ただし…
JavaScript無効化=Googleのあらゆるサービスが使えない
Googleが提供している便利なツール(G-mail, Googleカレンダー, Googleマップなど)は、ほとんど全てJavaScriptを利用したものです。
つまりJavaScriptを無効にしてしまうと、これらの便利なツールがすべて使えなくなってしまうんですね。 ねー、うまく出来てるでしょ?
Googleが便利なコンテンツを無料で提供しているのはこういった理由があるんです。
これからも、Googleは独自の魅力的なサービスを自社開発、時には他社を買収しながら提供し利用者を拡大し続けていくことでしょう。 そして我々はJavaScriptという鎖に繋がれながらサービスを利用し、今日も生きていくのです。
2010-06-24