花粉症(アレルギー)と油の重要な関係
2011-05-08
健康を食から考える本を漁っている最中に衝撃的な本「病気がイヤなら「油」を変えなさい!」を購入。 なんと!私たちが毎日摂取している「油」の摂りかたが、アレルギーやがんなどの病気の根本的な原因だというのです。
その内容は、不飽和脂肪酸であるオメガ3とオメガ6のバランスによって、私たちの免疫システムの作られ方が決まっていて、アレルギーなどの現代病はそのバランスが大きく狂っているからなのだそう。
確かに、花粉の季節に油を摂らないと快適…
私は典型的な花粉症もちなんですが、毎年症状を和らげるために経験則から肉や揚げ物を摂らないようにしています。 個人的に「(花粉)ラマダン」と呼んでいます。笑
ラマダンというのは、イスラム教徒が健康への影響ややむを得ない理由がない限りにおいて、1日断食を行う日のことです。 私がやっている食習慣は宗教と関係があるものではありません。
代わりに魚や野菜を中心とした食生活にするんですが、これが実に花粉症の症状を改善してくれます。 個人差はあるのでしょうけど、私には劇的に効きますね。
ついでにいうと、お菓子などの甘いものや、牛乳などの乳製品も自分にとっては症状が悪化していたのであまり食べません。
なぜ一般の油が要らない子なのかが書いてある
本書を読むと、その理由が科学的に書いてあって驚きました! ついでに言うと、油は摂るなというよりも、巷に溢れている常温保存系の油の摂取を抑えて、フラックスオイル(亜麻仁油)のようなオメガ3の脂肪酸を積極的に取るようにすれば、体内の免疫系システムが劇的に改善するということが分かりました。
簡単に説明すると、細胞の免疫システムには細胞壁が重要な役割を担っていて、その細胞壁を構成する脂肪酸がオメガ3とオメガ6。
しかし、現代社会に生きる私たちはオメガ6ばっかり摂っていてオメガ3を摂ってないんです。 だから免疫系のシステムが不安定になっていて、暴走したりするんですね。 しかも、その影響は免疫系だけに留まらず、うつになりやすかったり、活性酸素を増やして老化させたり。。
以下は、油ごとに含まれるオメガ3とオメガ6の比率(%)。 理想の比率であるオメガ3:オメガ6=1:1~4に対し、いかに多くの油がオメガ6に偏っているかが分かります。
オメガ3 | オメガ6 | |
---|---|---|
良質のフラックスオイル | 58 | 14 |
べに花油 | 1未満 | 75 |
コーン油 | 1未満 | 59 |
オリーブオイル | 1未満 | 8 |
キャノーラ油 | 7 | 30 |
牛の脂 | 1未満 | 2 |
豚の脂 | 1未満 | 10 |
出典:Udo Erasmus [Fats that Heal Fats that Kill] Alive books, 1993
フラックスオイルを摂るようにしたほうがいいとはいえ、その理由をちゃんと知らないまま購入しないほうがいいです。 ちゃんと知識を得てから、最大限の効果を得られるようにしましょう。
食用油マニアは読むべき!笑
ここまで食用の油に深く踏み込んだ書籍というのもないのではないでしょうかね。
もちろん、書いてあるのは花粉症と油の関係だけではありません。 もっと根源的な「病と油の関係」をベースに、「食と病」についても具体的かつ理論的に書いてあるのでかなり奥が深い内容になってます。
毎日のように摂っているにも関わらず、全然知らない「油」という存在。 自分の体は自分で守らないといけなくなりつつある現在、自分が食べるものについて知ることは「義務」と言えるのかもしれません。
ちなみに、読後喜び勇んでOdakyu OX に向かうと、フラックスオイルだけが見事に売り切れ。。 みんな今日同じ本を読んだの…?笑
2011-05-08