独立する(した)なら読んでおこうね。「クリエイターの渡世術」
2010-12-19
友人から勧められたので読んでみた。
これから独立しようと思っているデザイナーやプログラマーにももちろん役に立つが、既に独立しながらも悶々と仕事を続けている人たちにとっても参考となる一冊だ。
20組のさまざまなクリエイターの働き方を本人が主観的に語っている部分と、客観的なデータ(1日のスケジュールや年収推移のグラフが面白いねw)が掲載されているから、自分に近い働き方、自分が目指す働き方に近いクリエイターを見つけることができるかも。
「身近な友だち」感覚で覗けるクリエイターの働き方
20組のクリエイターが有名な人たちじゃないところも実は大きなメリット。(失礼?)
中には私も知っているくらい有名な人もいたけど。
でもはっきり言って、佐藤可士和クラスの悩みなどを語られても「へぇ~…(でも自分にはあんまり関係ないしな…)」と感じて終わっていたと思う。
そんな本や雑誌の記事はもうお腹いっぱいだ。
そうだろう?
それよりも、自分と近い境遇にいて悩みや得意分野を共有できるような、要するに共感できるクリエイターの話が聞きたいと思うはずだ。
制作会社で自信をつけて、自信満々で独立したものの、収入がガクッと減ってしまったクリエイター、「都会はもうイヤ、地方でもITビジネスならやっていける」と思っているクリエイター、個人事業主で一人でやってても大手企業が相手にしてくれない…そんな悩みを彼・彼女らがどうやって乗り越えてきたか。
そのヒント、答えを探し求めているデザイナーやプログラマーに読んでほしいと思う。
働き方にもいろいろあるよ
本書で非常に参考になるもう一つのポイントがある。
それは仕事の形態だ。
20組のクリエイターの中には、個人事業主や株式会社経営、合同会社(LLC)や有限責任事業組合(LLP)など、様々な業務形態でやっている人たちが出てくる。
長所や短所も含め、なぜその形態にしたのかが彼らの声で語られているので、非常に参考になるだろう。
2010-12-19