レビュー:iPhone Android アプリで週末起業
2011-02-22
これは、ひとり寂しく不安な心持ちでiPhoneアプリやAndroidアプリを開発している(しようとしている)人への強い味方が登場しましたね。
著者の山崎潤一郎さんはiPhoneやiPad, Androidで鍵盤楽器をシミュレートした音楽系アプリを開発して、けっこう売れている方のようです。
iPhoneやAndroidアプリの作り方の本は巷にいろいろあるのですが、実際に作って、売って、成功したり、失敗したり、失敗をもとに反省して成功したりといった、泥臭い経験談ってあんまり聞かない気がします。 とくに孤独に一人で開発している人にとっては、とっても貴重な話だと思うんですよ。
著作権などの権利系の話もあり
個人的に興味深かったのは、アプリをリリースするに当たっての権利関係のお話。
アプリの名前をどうしたらいいか、国によって異なる著作権絡みの部分の落とし所をどうするかなど、実際に著者が考えて、経験して、どうなったか、といったところまで語ってあります。
AppStoreへの登録:守秘義務を守りつつ痒いところまで語る
あとは、主にiPhone, iPadアプリの所になりますが、AppStoreへの登録時に初心者が引っかかりそうな落とし穴(英語での設定画面や銀行口座登録)を、Appleの機密保持契約の範囲内で語ってくれているところ。
ここって、英語がある程度分かる人でも失敗することが多いと思うんですよね。 銀行口座登録では「そんな裏技があったの?」っていう箇所も出てきたりとか、自分も1つアプリを登録してますが、事前に読んでれば失敗を繰り返すことはなかったのに。。 チッ!しくじった。
という感じで、これからiPhone, iPad, Android アプリを開発して販売しようとしている人にはとても参考になるし、企業にとっても実際の販売データなんかもあったりして、企画を通すための材料にもなるんじゃないでしょうか。
2011-02-22