レビュー:「2013年 大暴落後の日本経済」で消費税増税への覚悟ができた。

2012-01-14

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グローバル経済の行方を理解するのに、私にとって最適なのが中原圭介さんの本。 今回もこの「2013年 大暴落後の日本経済」にお世話になった。

中原氏の本はとにかく一般市民にも理解できるレベルで具体的な数字をあげ、現状と未来、そしてそこにある危機の度合いと解決策を提示してくれる点において、非常に有益なものになっているのが特徴。

国債暴落による日本破綻がリアルに

本書は日本の国債暴落による日本経済の破綻シミュレーションをリアルに描いています。 今欧州を攻撃しているヘッジファンドが日本を攻撃対象にどのように攻めてくるか、どうやって日本が攻め落とされるのかもリアルに描かれています。

それによって、どれくらい日本人の給料が減り、生活物資が高騰するかも。

でも、ヘッジファンドによる攻撃がまだ日本にとっては「有り難い攻撃」であることも、攻撃されなければ、さらなる日本国民の生活苦が待ち受けていることもわかります。

本書では、現在のユーロ危機の原因と対策、沈静化の過程、ヘッジファンドの次に向かう先が記されているので、2012年の実際の動きと合わせて本書の正当性が診断できるでしょう。

消費税の増税を国民が理解できる

もはや日本は痛み(消費税増税)の伴わない復活は不可能である、という認識ができたのは大きな収穫でした。 でも、政治家は国民に悪く思われたくないためモゴモゴと当たり障りのないことを言い、危機を放置しています。

どうしてかというと、説明をすれば下手くそで国民に理解されず、解決策を示せば理解不足だから「反対」となって支持を失う。 当たり前のことです。

本書を読むと、日本人に増税の覚悟ができないと若者に未来がないことがハッキリと分かります。 TVニュースや新聞で日本破綻の危機を断片的に扱っていたりしますが、あんな短時間、短い文章でちゃんと理解できるわけがありません。

若い人ほど危機の理解を

今でも、TVニュースのインタビューで「消費税の増税どう思いますか?」と商店街のおっちゃんが尋ねられて「反対だよ!生活が苦しくなる!」と煽ってますが、数年後に訪れる危機は「あー…あの時増税してたほうが良かったのか…勉強不足だったわ…」と思えるぐらいの危機です。

著者の中原氏は1970年生まれということもあって、若者の未来を懸念してくれています。 今のお年寄りはある意味逃げ切り世代ですが、私たち若者にとって数年後の危機はそれこそ致命的です。 若い人が経済、政治を理解し、行動を起こして変えていきましょう。

#本書は経堂の世田谷区立図書館に寄贈します。

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2012-01-14