iPhoneアプリUI設計のバイブル!「iPhoneアプリ設計の極意」

2011-08-09

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各所で話題になっている「iPhoneアプリ設計の極意 ―思わずタップしたくなるアプリのデザイン」をとうとう手に入れました。 若干高価ながらも、どうしても手に入れたかった理由。 それは、iPhoneアプリをヒットさせた先駆者の方々のUIデザインのノウハウを把握しておきたかったから。

プログラマーにとって、考えるよりも先に作るのは良い習慣とも言われてるけども、iPhoneなどのスマートフォンアプリ制作に関しては若干旗色が違っていて、どうやら最初から理論武装していないと、誰にも使ってもらえないアプリを作り上げてしまうようです。

本書はAndroidアプリの制作にも参考になる旨が説明されています。

良質iPhoneアプリのエッセンスが詰まりまくり

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この本を開いてみると、とにかく色々なアプリのUIの事例がオールカラーで掲載されているので、設計方法のカタログとして重宝します。

「こういうUIで作ってあるアプリあるかな~?」「こういう事をやりたいんだけど、どういったUIでやるのがいいかな?」と思ってバーっとめくりながら探すと、大抵近いものが見つかると思います。

もちろん「その手があったか!」という方法も発見できるかもしれません。

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うれしいのは、過去の失敗例も多く載せてあること。 例えば米国の有名ニュースアプリ「USA Today」で考えぬいて作ったボタンが全然使ってもらえなかったことや、それがどうやって改善できたかなど、制作する我々にとって貴重な情報も手に入ります。

この本の原書はJosh Clark氏の「Tapworthy: Designing Great iPhone Apps」ですが、深津貴之氏らによって見事に監訳しなおされ、掲載されているアプリも日本人向けの日本語アプリが多く掲載されています。 もはや違う本?とも思える内容かもしれません。 感謝!!

「なぜそうすると良いのか?」が書いてある=理論武装の本

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本書のもう一つの大きな特徴は、多くのiPhoneアプリのUIや画面設計を紹介しながら、なぜそうすれば良いのかが詳しく書いてある点です。 とにかくUIについての分析が細かい。

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それは本書の冒頭に、ベストセラーToDoアプリ「Things」を開発したCultured Code の Jurgen Schweizer 氏をして以下のように言わしめていることからも分かります。

iPhoneのインターフェースに対する Josh Clark 氏の洞察力は驚異的。 iPhoneアプリを考える人の必読書。

この驚異的な洞察力によるスマートフォンインターフェース理論は、自分自身で考えたiPhoneアプリを作るときも役に立ちますが、受注型のアプリを開発する場合もクライアントに理解してもらうための重要な知識になることでしょう。

上の写真は、人間の指で届く範囲を色で示したものです。 このエリアにあるものはタップしやすい(と同時にミスタップもしやすい)ということを示しています。

まとめ

このような知識を得ておくのは早ければ早いほど良く、私も現在製作中のiPhoneアプリのUI設計を当初考えていたものから正しい方向に路線変更することができました。

本書は派手なオリジナルUIを安易に作ろうとするデザイナーに警鐘を鳴らしていて、iPhoneの設計思想をきちんと理解した上で、標準UIパーツでできるようなら標準のもので作ってみるように勧めています。

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2011-08-09