「世界一わかりやすいObjective-Cプログラミングの授業」レビュー
2011-05-28
iPhoneアプリ開発の本を読んでいて、あちこちでObjective-Cの特殊な文法や構造に四苦八苦してしまうため購入してみました「世界一わかりやすいObjective-Cプログラミングの授業」。
先生と生徒の秀逸トークに参加する
ページの構成は見開き単位で、大きく「1.先生と生徒がその技術についてトークをする」「2.例文の紹介」「3.例文の図解」「4.巻末付録の全サンプルコード」になっていて、パッと開くとその技術の概要が理解できます。
特に先生と生徒のトークが秀逸で、こちらが疑問に思うようなことを生徒が次々に質問し、先生が答えていくという、技術書にありがちな「置いてけぼり感」を感じない安心設計になっています。笑
個人的に助かった所としては「よくわかるiPhoneアプリ開発の教科書」でアプリ開発を学んでいたところ、「プロパティ」と「関数の定義」がどうも奇妙で理解ができなかったんですが、本書でよく説明されていてようやく理解できました。
ちなみに、右の本もiPhoneアプリを初めて作る人向けに書かれた本として、不動の人気を誇っています。 イラストも多くてオススメです。
C言語の復習もできる
Objective-Cは、C言語と互換性を持った拡張言語という位置づけなので、一応C言語の知識(主に文法)を学んでいる方が有利なんですが、この辺りも本書の最初で学べるようになってます。
昔C言語を勉強した人も、JavaScript、PHPやJavaといった他言語で開発している人もパラパラとめくって復習しておくと良いでしょう。 もちろん、先生と生徒のトークもありますよ。
簡易なアプリ制作目的や、高度なObjective-C機能を学ぶきっかけとして
本書はObjective-Cの全てを学ぶものではありませんが、iPhoneで簡単なアプリを作るためのObjective-Cの基礎知識を身につけようとしている人にとっては、ハードルも低くてピッタリの本ではないかと思います。
Objective-Cの全てを理解しようとすると、かなり分厚い書籍が必要になります。
読後は良い意味で「もっと知りたい!」という欲が湧いてくるので、より硬派なObjective-Cの本を読むためのきっかけにもなりますよ。
2011-05-28