モンベル社の自転車用の防寒手袋(サイクルグローブ)2種を比較してみた。
2011-12-10
さすがに12月ともなると、自転車で片道10kmを事務所まで走るには防寒用の手袋(サイクルグローブ)が欠かせません。 そこで冬用のものを購入することにしました。
目次
- なぜ普通の手袋ではダメなの?
- 大雨&大雪を除けば最強の「mont-bell ウィンドストッパー・インシュレーティッド・サイクルグローブ」
- 大雨&大雪でも大丈夫「Outdry(アウトドライ)サイクルグローブ」
なぜ普通の手袋ではダメなの?
なぜ普通の手袋ではダメなのか? 実際に使って失敗した私がご紹介しましょう!笑
歩きとはケタ違いに寒く、運転に不安要素あり
自転車で長時間運転していると、普通の手袋では風が生地を通してダイレクトに伝わってきます。 特に人差し指から小指にかけてですね。 ここが寒さで徐々に痺れて感覚がなくなってきます。
私は慢性的な冷え性なので、手の冷えには人一倍敏感になってしまいます。笑
その結果ブレーキングなどの動作が鈍り、最悪の場合、事故を引き起こしてしまう可能性があるんですね。 指への力も入りにくくなってしまいます。
防寒用のサイクルグローブではこの辺りの事も考え、生地が厚く作られていたり、防風用の特殊生地が使われています。
ハンドルと手のひらの摩擦で手袋が劣化する
自転車で坂などを力を入れて登っていると、ハンドルと手のひらに力が入り、摩擦が起こります。 ここに普通の手袋の生地を使っていると徐々に劣化して破れてしまいます。
また、普通の手袋の生地(ニットなど)では滑りやすく、力が出なかったり、手が滑ったりして大変危険です。 サイクルグローブでは摩擦対策として手のひらの部分に合成皮革などを使用した上に生地が分厚く作られていたりします。
運動するので蒸れる
寒さを防ぐだけであれば革手袋のようなものでもいいのですが、長時間運転しているとどうしても蒸れてきます。 この辺りの欠点をサイクルグローブの一部では「透湿」といって、内側にこもる湿度を外に逃がす効果で防いでいます。
雨&雪に弱い普通の手袋
雨と雪は正に自転車の天敵です。 一般的な手袋の場合、寒風による手の痺れは濡れた手袋によって最悪の状態になります。 できればそんな日は自転車に乗らないほうが吉。
しかし、行きは晴れていても帰りに雨や雪になることも。 そこで予算に余裕がある場合はぜひ防水性を持ったサイクルグローブを選びましょう。
では、今回はアウトドアメーカーでもあり、コスパの高い自転車製品にも力を入れているモンベル(mont-bell)社の防寒用サイクルグローブ上位2種を比較してみます。
基本的にこれから紹介する2製品は上記に挙げた欠点を全てクリアしていると言っても良いでしょう。
大雨&大雪を除けば最強の「mont-bell ウィンドストッパー・インシュレーティッド・サイクルグローブ」
まず最有力候補となったのはmont-bell社製の防寒用サイクルグローブ「ウィンドストッパーインシュレーテッド サイクルグローブ」です。
特徴としては、手の甲に薄綿保温材シンサレート™ウルトラを使用してあって、指全体を合成皮革で覆ってあります。 つけた時に「あっ、これなら大丈夫」と思いました。
全体的に生地が厚く、暖かくて、防風・撥水効果のあるウィンドストッパーファブリクスが使われているので、雨や雪を少しはしのいでくれそうな感じ。
また、運転時にかく汗による手のムレもウィンドストッパーファブリクスによって外に逃がす効果があります。
手の平側も写真のように人工皮革と分厚いフォームで耐久性もありそうです。
ただ「防水性」と呼べるほど雨や雪に強いわけではないので、大雨や大雪の時にはさすがに少し染みてくるかもしれません。 この辺りは店員さんも私と同じ意見でした。
大雨や大雪の日は乗らないよ~って方にはこれがベストだと思います。
大雨&大雪でも大丈夫「Outdry(アウトドライ)サイクルグローブ」
この「Out Dry サイクルグローブ」がモンベル製のサイクルグローブではフラッグシップ(最高品質)モデルになります。 防水性能を備えて雨や雪をちゃんとブロックしてくれる製品ですね。
もちろん、こちらも手の平側は人工皮革と分厚いフォームで完全防備の仕様です。
このサイクルグローブは生地が「あれっ?」と思うほど薄いです。 Outdryという技術で防水、防風、断熱、透湿効果を実現しているので、この薄さで大丈夫とのこと。
アマゾンのレビューにも私と同意見の方がいますね。笑 気持ちは分かります。
気温0度で10km走ったら、かなり手が冷えましたw 寒さ対策にこれだけではおそらく無理でしょう。
最初に紹介したサイクルグローブのほうがつけていて温かさが感じられたので、このOutdryサイクルグローブで寒いという人には、内側にもう一つ暖かい手袋をはめて使うと完璧かなと思います。
素のままで朝の寒風の中10kmを試しに運転してみましたが、確かに防寒、防風、透湿の効果はあるのですが、手が冷えない程度のグローブのヒンヤリ感が感じられました。かなり冷えました。 一方で素の状態の方がハンドルのグリップ感はしっかりあるので、一長一短という感じですね。
い~や!手の暖かさは譲れない!という方はやっぱりウィンドストッパー(ryのほうが絶対いいです。
スマートフォン対応手袋の上からでも大丈夫
でも、よくよく考えてみるとサイクルグローブをつける時って運転時に限られませんか?
今だと運転時以外はスマートフォン対応の手袋をはめる時が多いですし、運転時にはスマートフォン対応手袋をつけたまま、上からサイクルグローブが装着できれば理想的ですよね。
そんなことも考えて、敢えてOutdryサイクルグローブのほうを私は選んだのでした。
ウィンドストッパー・インシュレーティッド・サイクルグローブのシンプルさも捨てがたかったのですが、この辺りは「ライフスタイルの違いで選ぼうね」というしかありません。
購入時のアドバイスとしては、2層式にする場合は実際にスマートフォン対応の手袋をはめた上で試着したほうが良いということ。 素手でピッタリの手袋を選んでしまうと、内側に手袋を装着した状態ではキツキツになってしまいますから。
以上、2つのサイクルグローブを比較してみましたがいかがだったでしょうか。 参考になれば幸いです。
それでは快適なサイクルライフを~(^-^)
2011-12-10