メロンパンファクトリーにお客さんが集まってくる3つの理由

2010-02-16

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私が住んでいる経堂のすずらん通り商店街というところに「メロンパンファクトリー」という小さなお店があります。 名前の通り、メロンパンを主に売っているお店です。

最近できたばかりのお店ですが、食べ物屋さんが多く立ち並ぶすずらん通り商店街の中にあって、オープン当日から繁盛しまくってます。 なぜメロンパンだけで競争できるのでしょう?

1.一個からでも買える=安い買い物

みなさんは、パン屋さんに入ったときにパンを1つだけ買って帰ることがありますか? おそらく一個では申し訳ないので、ついつい2~3個買ってしまうのではないでしょうか? 飲み物もかってしまうかもしれませんね。

それで、パンを食べたくても「パン屋さんに入る=数百円を使うことになる」と入る前に無意識に考えてしまうんですね。 それじゃあ、ほんとは一個だけ食べたくても「ま、次でいいか」「我慢したらダイエットにもなるし」などと理由づけして買わないことになります。

一個なら買ってもいいか!

一方、メロンパンファクトリーは「小さい専門店」ですから一個でも堂々と買い物ができます。 出費も150円ほどですから、財布も痛みませんし、気軽に食べられます。 同じメロンパンを売っていても、心理状態はまったくちがうんですね。

2.食べ歩いてるお客さん=無料の広告塔

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メロンパンを買ったお客さんは、持って帰る人もいますが、歩きながら食べている人も多くいらっしゃいます。 夕方の学生さんとか多いですね。

食べている人を見ると、実に美味そうに食べているので、周りの歩いている人もついつい「メロンパンいいなぁ…」と思ってしまう。 つまり、広告効果があるわけですね。

店舗に広告貼っても、スペースに限界がありますが、お客さんが食べながら宣伝してくれると、はるかに効果的です。

3.匂いが強力

すずらん通り商店街には、もう一店人気の食べ物があります。 それは和菓子屋「甘ぼう」の「たい焼き」です。

こちらはメロンパンファクトリーが出来るずっと前から存在しており、休日の家族やカップル、平日でもお腹をすかせたサラリーマンやOLさんが我慢出来ずに買って食べる姿がよく見られます。

単価も同価格帯で安く、歩きながら食べられる。 この点ではメロンパンと同様の特徴を持っていますが、1点、メロンパンにあってたい焼きにない大きな特徴…それは「強い匂い」です。

遠くからでも匂ってくるメロンパンの甘い匂い

メロンパンファクトリーの作戦だと思いますが、お店の10メートル手前ぐらいからでもメロンパンの匂いが漂ってくるんですね。 それを嗅ぐと当然、メロンパンのことを思い出して「買ってみようかなー」と思わせる。

お店の前を通るときにはもう決心してるわけです。 「よし、メロンパンを買うぞ」と。 お店の前で考え始めると、歩く勢いでついつい通り過ぎてしまうと思いますが、それ以前に考えさせると、お店の前では決心しているわけです。 うまいですねー。

まとめ

大きいお店になくて、小さいお店にある特徴として「専門性」が挙げられると思います。 パン屋さんにはいろんなパンがあります。 当然メロンパンもあるでしょう。

でも、メロンパンなら「メロンパンファクトリー」という専門店があるので、メロンパンを食べたい人は「メロンパンファクトリー」で買う、というように迷わせない戦略を持ったお店は非常に強いんですね。

書いてたらメロンパン食べたくなってきた…

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2010-02-16